天井画 老龍 鳳凰〜念佛宗(念仏宗無量寿寺)佛教之王堂 兵庫県加東市 Nenbutsushu Sanpouzan Muryojuji

山門というと、ひなびた寺院のどこかさみしい雰囲気を思い浮かべる方も多いことでしょう。しかし、総本山の山門は色鮮やかで圧巻です。そして天井画も芸術的で、圧巻です。今回は、山門を紹介した動画を見て、感想を書きたいと思います。
動画URL:天井画 老龍 鳳凰〜念佛宗(念仏宗無量寿寺)佛教之王堂 兵庫県加東市 Nenbutsushu Sanpouzan Muryojuji

山門のイメージが変わる!

動画には、最初に山門の天井の一部が映し出されます。その精巧さにまずびっくり。一枚一枚、全て違ったデザインの板が貼られているのですが、それらが見事に調和しているのです。普通は違うデザイン同士がたくさん並ぶと、お互いの良さを消しあってしまうような気がしますが、そんなことはありません。一枚一枚のデザインも見ごたえがありますし、全体的な美しさにも引き込まれます。色使いも、赤、オレンジ、青、緑などの派手な色が多いにもかかわらず、それらがちっともけばけばしくないのです。これは素晴らしい。梁にも緻密なデザインが施され、一枚一枚の板と相まって、一幅の名画を見ているような感覚に陥ります。何だか美術館にいるような気分になってきます。

青を基調とした鳳凰

次に映し出されるのが、天井に描かれた鳳凰の画像です。青を基調とした鳳凰が羽を広げて悠々と空を飛んでいます。そのくちばしは大きく開き、空に向かって何かを叫んでいるような印象です。鳳凰は想像上の鳥ですから、鳴き声は聞いたことがありませんが、甲高い鳴き声のような気がします。羽の青の色が深く、とてもきれいです。また、周囲には白い雲が描かれ、絵画でありながら立体的に見えるので、見上げているうちに私自身も雲の上にいるような感覚になります。もう一羽の鳳凰は緑色で、黄色や赤の尾羽が印象的です。こちらはくちばしをあまり開けていませんね。何かを考えながら空を飛んでいるのでしょうか。これが山門の天井なのかと思ってしまうくらいの見事さに、しばし目を奪われます。先ほどの一枚一枚の板の色とも見事に調和していて、圧巻の一言です。

山水画のような龍

次に映し出されるのは、龍です。こちらは先ほどの鳳凰とは対照的に、全てが墨絵のように淡い黒で描かれています。大きく体をくねらせて空を舞う姿は、迫力満点です。墨絵は、静化で落ち着いた画風の物が多いかと思いますが、こちらの龍は今にも動き出しそうです。立ち込めた雲の間から一筋の光が差し込み、本当に生きているみたい。龍の目はこちらをじっと見つめていて、何かを語りかけているようです。目にも表情があり、吸い込まれてしまいそうです。よく見ると、年老いた龍なのですね。すべてをお見通しといった表情で、じっとこちらを見つめている姿に、ドキドキしてしまいました。画像では、龍の細部まで見ることが出来ますので、墨絵に興味がある方にもおすすめです。

まとめ

動画を見て、念仏宗総本山の山門の天井は、それ自体が芸術品だと感じました。また、細部まで詳しく見ることが出来ますので、実際に言って眺めるよりも動画の方がじっくり楽しめそうです。これは、動画の方がおススメです。個人的には伽藍建築というとけばけばしく、派手なイメージがあってあまり好きではなかったのですが、今回この動画を見て、その美しさに驚きました。そして、私の伽藍建築に対するイメージが完全に覆されてしまいました。さすが、仏道に衆生を導くとうたっているだけのことがある山門ですね。念仏宗総本山に興味がある方だけでなく、美術に興味がある方も必見の価値ありの動画です。

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