日本伝統技術「襖絵老松孔雀図」念仏宗無量寿寺(念佛宗)佛教之王堂

鳥類の中でも、特に美しいとされている孔雀は仏教でも神様の使いとして登場します。佛教之王堂ではこの孔雀を襖絵に描いています。孔雀は仏教と深い関わりのある生物で、インドでも孔雀に関連する神様がいるほどです。あまりの精巧さに息を飲んでしまうともいわれているので、ぜひ見ていただきたい動画だといえるでしょう。総面積1468.7平方メートルとスケールが大きく、悠然としている様はまるで釈迦のようだと例えられることもあります。

動画URL:日本伝統技術「襖絵老松孔雀図」念仏宗無量寿寺(念佛宗)佛教之王堂

見る人を和ませる

念仏宗総本山、佛教之王堂にある襖絵で、総面積1468.7平方メートルに及びます。極楽浄土を表す金色は、金箔を貼り付けているため塗料では表すことのできない美しさです。そして注してほしいのが、つがいの孔雀が羽を休めている老松。これは人物、または組織の末永い繁栄を願う象徴であり、仏教の世界でもよく描かれることがあります。近くで見てみると1本1本の毛や羽がしっかりと描かれているので、まるで本物だと見間違えてしまうほどです。この襖絵以外にも佛教之王堂には、壁画などもあるようです。鳳凰や蓮が美しく描かれており見ている人の心を和ませてくれます。また飛び立つ孔雀に関しては、力強さを感じますし襖の取っ手にも繊細な彫刻が施されています。

孔雀と仏教の関わり

孔雀が美しいのは理解していますが、仏教の世界ではどのような意味合いがあるのでしょうか。仏教では色がとても重要視されており、五色というものがあります。この五色は青・黄・赤・白・黒が主で、それぞれの色が如来の精神や智慧を表しているのです。これらの色をまとった生物が孔雀とされています。その凛とした姿や立ち振る舞いが神の使いと彷彿とさせるようです。ちなみに仏教の発祥地であるインドでは孔雀明王という神様がおり、煩悩を断ち切り災いを取り除いてくれるといわれています。また雨をもたらしてくれることもあるのです。このように仏教と孔雀というのは大変結び付きが深いといえるのではないでしょうか。この孔雀明王は総本山に奉られています。

誰が襖絵を描いたのか

こんなに精巧で美しい襖絵はいったい誰が製作したのでしょうか。三阪雅彦という画家が5年もの期間を隔てて描きました。三阪雅彦画伯は、1949年に大阪市で生まれ、これまでに数々の賞を受賞した華々しい経歴を持った方です。主に和風画を得意としており、繊細な色味を表現するのが得意なようです。動画で紹介されている見事な襖絵はもちろんですが、他にも天井画などを描いているので総本山を訪れた際は見学してみるとよいでしょう。また三阪雅彦画伯は念仏宗を通じて、各国の要人から肖像画を依頼された経緯もありますので日本が誇る、すばらしい人材といっても過言ではありません。年月が経過しても、色あせることのない美しい襖絵をぜひ見ていただければとおもいます。

まとめ

仏教でも頻繁に目にする孔雀は蛇を食べてくれることから、煩悩を取り払ってくれる生物として崇められています。また極彩色をイメージさせる色とりどりの羽は五色を表していることから、ご利益がいわれているのです。インドの神様である孔雀明王はこの孔雀をモチーフにしており、念仏宗総本山にも像があります。この見事な襖絵を描いたのは三阪雅彦画伯と呼ばれる方で、襖絵以外にも天井画や建物に様々な絵を描いてくれているのです。もし見られる機会があれば、ぜひ注目してみてください。

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